拝啓 藤島武二様

拝啓 藤島武二

 先日岡山への旅行の帰り、神戸の小磯良平記念美術館であなたの展覧会「生誕150年記念藤島武二展」を拝見しました。
 三重在住の私は、先生の作品を三重県美術館でよく拝見します。
2011年の藤島武二展も心に残っています。

明治維新1年前に薩摩で生まれ、日本画を習い、食べるために三重で先生をして、黒田清輝の推薦で東京美術学校西洋画科の助教授に就任、そこから始まる。画家としての順風満帆の道、[夫人と朝顔]良かったです。
ミシャみたいな絵ハガキもきれいでした。
そして、裸婦もいつも、三重県美術館で見ているのだけど、やっぱりいいなと思いながら見ました。
ヨーロッパに留学して、東京美術学校では、いろいろな洋画家を教えていたのもこの展覧会の説明で知りました。
心に残った絵は、日の出ばかりならんだ会場の中で、「蒙古の日の出」砂漠の夜明けを描いた絵です。

小磯良平記念館も素敵な美術館で好きです。そして小磯良平の絵も上品で好きです。小磯良平も、あなたの生徒だったのですね。
晩年は、日の出の絵を描き続けて85歳まで生涯現役のあなたとあなたの絵を楽しみました。ありがとう。

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美術館ホームページより
「開館25周年を記念し、近代洋画の巨匠として知られる藤島武二1867-1943)の回顧展覧会を開催します。
 藤島武二は、鹿児島に生まれ、当初日本画を学んだ後、西洋画を勉強するために上京します。1896年に、黒田清輝の推薦で東京美術学校西洋画科の助教授に就任。さらに、1905年から1910年にかけての渡欧後は、白馬会や文展、帝展を舞台に話題作を発表すると同時に、東京美術学校教授という、アカデミズムの柱石として多くの後進を育てました。
 また、その豪快な作風や魅力的な人柄から弟子たちに慕われ、藤島教室に学んだ小磯良平ら、次世代の画家たちに多大な影響を与えました。あわせて、二度にわたる皇室からの制作依頼、第1回文化勲章の受章など、我が国を代表する洋画家として活躍します。藤島は、太平洋戦争さ中の1943年に惜しまれつつ他界しますが、初期の明治浪漫主義の装飾的な女性像、留学時代の簡潔な人物画や風景画、転換期の典雅な横顔の美人画、晩年の抽象絵画に接近した力強い風景画など、その作風は常に新鮮な雰囲気に満ちあふれています。
 本展では、初期から晩年に至る藤島の油彩画を中心に、素描画、日本画グラフィックデザイン資料、さらに藤島と関係の深い黒田清輝や、留学時代の恩師であるフェルナン・コルモンらの作品を加えた、約150点を紹介いたします。魅力あふれる藤島武二の芸術世界をどうぞお楽しみください。
◆会場、会期等◆
6580032 神戸市東灘区向洋町中5丁目7
電話:0788575880 *六甲ライナー「アイランド北口」駅下車すぐ
会  期:平成29年11月18日(土曜)~平成30年1月28日(日曜)」